コバルトブルーの響灘に囲まれた松林一色の白浜。自然の松林を巧みに生かした美しいリンクスの中にこのクラブハウスは佇んでいる。
建物はこの美しい自然に調和し、その豊かさを表象すべく、松でできた大屋根と美しい白浜の質感を持つ砂色の壁、そして岩礁の荒々しさを表現した杉板型枠コンクリートの柱梁でできている。
強く主張せずしかしクラブハウス全体を大きく包み込む松の大屋根は、荒々しくも上品な表情を持ち、コバルトブルーの海が青い空を映すように、屋根に埋め込まれた金属は美しいコースの光を室内に呼び込み、豊かな自然と共に、自然との闘いの後のプレーヤーたちをやさしく包み込んでいく。
クラブハウスの原点はロンドンのコーヒーハウスの一室に人々が集まり定期的に集会を開いたことに原点を持つ。この大きな一つの屋根の下に、人々が集い、語らい、絆を深めていく。このクラブハウスはそんな場所を生み出してくれる。